2007年10月のコラム(風車見学)

お彼岸を過ぎて、朝晩は随分とすごしやすくなったと思ったら雨の日が続いています。今日は気分だけでも爽やかにと、「風車」についての話題です。 車で移動中に時々見かけることのある「風車」をじっくり見てみようと出かけてきました。

風車といってもフランダースの犬に出てきたようなオランダ的な風車とは違ったタイプの風車で羽根(ブレード)が細長く3枚で、 羽根を支えるタワーの高さが非常に高いものです。行った先は愛知県田原市の「田原臨海風力発電所」、 車を停めて風車に近づいてみるとカザグルマに息を吹きかけた時の様に速いスピードでグルグルと羽根が回っているわけではないのですが 「ブーン。ブーン。」と風切音が聞こえてきます。それに大きくて背が高く、自然に優しい発電施設なのにかっこいいです。

田原臨海風力発電所の緑が浜エコパーク
風力発電、近頃耳にする方も多いのでは。風力発電は火力発電(石油という限りのある資源を使って発電し地球温暖化の原因で一つである二酸化炭素等を排出する) や原子力発電(発電に核を利用するため常に非常な危険を伴う上に有害な核廃棄物の処理問題を抱えている)と違い、 自然の力である風を利用して発電するためにクリーンで安全な発電方法として注目されています。ただ、どこにでも風車が立てられるわけではないようです。 風力発電に適した場所とは、
  1. 一年を通して風力発電に適した風が吹くこと。
  2. 風力発電機(大きく重量の有るタワー、30メートル以上の長さの羽根等)の陸揚げや運搬が可能なこと。
  3. 風力発電で作った電気を送電線を通して送るため、送電線と接続できること。
  4. 周辺の環境に影響を与えないこと。
    (特に希少動植物の生態系に影響を与えないことが必須)
などの条件が整うところです。特に、①の風力発電に適した風が吹くことは、安定した電力の供給のために大切なようです。 風力エネルギーは風速の3乗に比例し、風が強いほど風車は多くの発電を行うことが可能になります。 そこで風車の立地には少しでも一年を通して風況の良いところが望まれます。ただ、それでも風の吹き具合によって発電量が変動するため、 既存の電力系統との連係が必要なのが現状です。また、自然に優しい「エコ」が売りになのに環境破壊を起こしてはお話になりません。 風力発電の立地には十分な環境調査が必要だと思われます。

「田原臨海風力発電所(愛称:かぜりん)」の風車はプロペラ型アップウインド式で数は11機。1機の大きさはブレードの長さが40メートルで、 ブレードが回転してできる円(ロータ)の直径は80メートルです。ブレードが真上に上がったときの最高到達点ではタワーの高さとあわせて107メートルになります。 ここでは年平均風速が6m/s、年間発生電力量は約4000万kWh(一般家庭約12000世帯分の年間消費電力量に相当)だそうです。 施設として「緑が浜エコパーク」があり、小型の風力発電風車と、 風速と発電量の確認が可能な電光掲示板が設置されて風を体で感じられるエコのシンボル公園となっています。 大きな風車を近くで見て感じることはもちろん、海辺にあるので三河湾の眺めを楽しむこともできます。釣りができる場所もあり、 のんびりと釣りを楽しんでいる人たちもいました。大きな風車と三河湾の眺めを楽しむドライブの目的地としてお勧めですよ。

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